ゴミ屋敷が与える悪影響を想像できますか？

Posted by 2022.02.10 Business vector designed by Freepik

かつてゴミナビ!の特集記事では、汚部屋からゴミ屋敷となってしまう傾向や特徴を
ピックアップして参りました。
心理的な問題・身体的な問題・精神疾患・時間に制約が起きる…などが起こると
ゴミ屋敷となる傾向があることをお伝えしてきました。

そこで今回はゴミ屋敷が近隣に与える悪影響をお話していきます。

想像できますか？

【害虫・病原菌に係る問題】
ゴミ屋敷の問題として取り上げられるのが害虫問題。ゴミ屋敷によく発生する害虫には、ゴキブリやウジ、ハエやダニが挙げられます。溜まったゴミの中に卵を産んでいる虫も多く居る為、ゴミ屋敷そのものを解決しないと、駆除しても、きりがありません。
また、これらの害虫はサルモネラ菌や大腸菌など、病原菌を媒介する原因ともなるため、衛生面をひどく損なう恐れがあります。
また、害虫が近隣の家に侵入し、被害を拡大させてしまうこともあります。

【ゴミによる悪臭問題】
害虫とあわせて、ゴミ屋敷で問題視されることのひとつが、「悪臭」です。
ゴミの中には、生ごみなど腐ってしまうものもすくなくありません。袋に入れていてもどうしても漏れ出てしまうもの。
本人はいつも同じ環境に過ごしているので臭いに鈍感になる傾向になります。

【近隣住民とのトラブル】
最も怖いのは、近隣住民に対する影響です。これまでご紹介した害虫や悪臭はもちろん、景観の悪化、火事の原因になる可能性があるなど、近隣住民にとってゴミ屋敷は不安の種。「彩の国さいたま人づくり広域連合」によれば、ゴミ屋敷の住人は6割近くが近所付き合いがないことがわかっています。
そのため、近隣住民との話し合いが長引き、問題が長期化してしまうといった側面もあります。これまで裁判にまでなった事例では、立ち退きを求められたり、ゴミの撤去に必要な莫大な費用を請求されることもありました。親族や友人の中で、ゴミ屋敷に住んでいる方がいるなら、すみやかに掃除やゴミの撤去をサポートしてください。

さいごに…

ゴミ屋敷の問題は単純ではありません。周囲からはゴミとみなされても、ゴミ屋敷に住む人からすれば「自分の所有物」の一つ。日本国民は、それぞれの財産を守る「財産権」という権利が保証されているため、簡単に他人が撤去したりすることはできないのです。ただ多くの場合、ゴミ屋敷の住人は、本人を苦しめる何らかの問題を抱えています。その問題を解決し、ゴミを撤去することが、根本的なゴミ問題の解決につながるのです。力になれるのは、身近にいる家族や友人です。どうしても本人と話ができない場合は、各自治体に相談してみるのもよいでしょう。

心機一転するためにも、お掃除しませんか？
綺麗に保つことは難しいことですが、大切なのは
「ほったらかしにしない」ことです☆

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