不用品回収ここだけの話

2分でわかる!不用品回収業者について

Posted by 2016.06.01 Business vector designed by Freepik
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不用品回収業者ってどんな業者なの?

 不用品や粗大ごみの回収は自治体で処分することができますが、不用品回収業者は全国に数千社いると言われています。ではなぜ民間の不用品回収業者がいるのでしょうか?不用品回収という民間サービスがあるのは、行政が住民に対して必要なサービスを行っていないからだと考えられます。例えば、引越しの際にまとめて不要なものを処分したいとしても、このゴミは月曜日、このゴミは金曜日といった具合に曜日が決められていることでタイミングが合わない、粗大ごみ回収は回収に来るのが遅い、単純に捨てるのが面倒など様々なケースがあります。それらのニーズにこたえているのが不用品回収業者です。
 利用者の傾向としては、量が多い、急いでいる、分別がよくわからない、散かっているなどのケースが多いようです。

どんなケースでユーザーは不用品回収を利用しているんでしょうか?

 いくら不用品回収業者が取りに来てくれるからといって、普段ゴミ集積所にだしているゴミをわざわざ業者を呼んで出す人はほぼいません。当然お金がかかるからです。実際に利用しているケースとしては、以下のようなものがあるようです。

 ・引っ越しの際に要らなくなったものをまとめて処分したい
 ・新しい家具などを買ったので古いものを処分したい
 ・物が置いてあった部屋を使う必要がでて処分したい
 ・物件を売却する際に中のものを処分したい
 ・ごみ屋敷状態になってしまったのを片付ける必要があるために処分したい
 ・遺品を整理したいのでまとめて処分したい

回収料金の仕組み

 不用品回収は民間の会社が行っているサービスですが、料金は大きく分けて3パターンあります。

 ①基本料金+処分物の料金+オプション
 ②定額プラン
 ③処分単価のみの料金(重量・体積・1点ごとの料金)

①の料金体系が最も多く、②が次に多い料金体系です。③は少数の業者だと思われます。①については、料金の価格設定があるために内訳などを提示する業者が多いようです。②については、料金が決まっているためシンプルですが、状況によって必ず安いといえるわけではありません。③は最もざっくりした料金の出し方で、単価と数量が明確でないケースなどもあるようです。中には、オンライン見積ができる業者もありますので、数点の処分物であれば、自動見積で料金を確認するのも良いかと思います。

即日対応や日時指定は業者によって違うの?

 即日対応については、業者による差はほとんどありません。業者によって違いがあるとすれば、本業が別にある業者(解体業、運送業、リフォーム会社など)はそちらでの仕事を優先するため、即日対応ができないケースなどもありますが、対応できないという点で言えば、専門業者も同じです。結局のところ、業者の仕事の状況によって、当日対応出来たり、できなかったりといった具合で、大きな差はないようです。日時指定は、各業者の方針によって、時間の幅を大きくとる業者や朝一番であれば、時間を決められる業者、個別に対応する業者など対応は様々です。

賠償責任保険付の業者がいいの?

 業者によっては、賠償責任保険に加入しているというところもあります。金額は最大2,000万円~5,000万円程度が多いようです。この保険は業者が作業中に建物の破損、物品の破損等をした場合に補償をするというものです。トラブルがないにこしたことはありませんが、何かの作業をする場合は絶対にないとは言えないので、安心材料の一つといえます。中には保険に加入しているとしていながら、明らかに業者による破損などのトラブルが起きても責任を認めないという業者があるようですので、保険の有無よりも業者が信頼できそうかということが重要とも言えます。建物の破損などについては、保険で対応ができると思いますが、金品・物品の紛失などについては、保険の範囲で対応できるか微妙なので、心配があれば業者に確認すると良いと思います。

プライバシーなどの問題は?

 不用品や粗大ごみの中にはプライバシー情報を含むものがある場合があります。例えばPCを処分する場合や個人の情報を含む紙類、郵便物などが代表的なものです。これらの情報が漏えいして大きなトラブルになったという話はあまりないようですが、どこにどう情報が流れるかわからない不安はありますので、そういったプライバシーを含む処分物を依頼する際は信頼できそうな業者を選ぶことが重要です。行政だから安心、民間だから危ないということではありません。(以前某自治体の清掃局の人がゴミからお金を探し出して、自分のものにしていたということがありました。お金ですらできてしまうので、個人情報なども安心はできません。)中にはプライバシーマークなどを取得しているところもありますので、一つの選考基準にしても良いかもしれません。

処分物はどうなるの?

 回収した物品は自社で倉庫をもっていてそこで分別をする業者とそのまま処分場に直接運ぶ業者があります。分別を行う業者の場合は、有価物(リユースやリサイクルで売却ができるもの)と処分物を分けます。業者によっては、袋詰めしたものを再度分別のために開けて分けるほど徹底して分別をするところもあるようです。
 有価物については、売却します。処分物については、多くは廃棄物処理場に持ち込まれ、埋め立てや焼却などの処理になります。

不用品回収業者を使うメリット

民間の不用品回収業者を使うと以下のようなメリット・デメリットがあります。

[メリット]
・対応が早い
・室内まで取りに来てくれる
・袋詰めをしていなくても対応してくれる
・必要な物、不要な物の選別作業をやってくれる

[デメリット]
・料金が高い(行政の3~5倍程度)

 基本的には「便利だけど費用がかかる」というのが不用品回収業者です。中には例外として、自治体でも処理にお金がかかる一部の電化製品やリサイクル家電を無料で引き取る業者もありますが、無料で回収するのは売却ができそうなものだけですので、なんでも無料とは考えない方が良いでしょう。

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