コロナ禍で遺品整理の依頼が急増？なぜ？

Posted by 2022.01.28 Business vector designed by Freepik

　コロナ禍の中で、家族の代わりに亡くなった人の持ち物を片付ける「遺品整理サービス」のニーズが高まっている。家族や民生委員らが一人暮らしの高齢者らと関わる機会が減り、誰にもみとられずに亡くなる「孤独死」が深刻化していることが背景にあります。

▼死後2ケ月▼
とあるアパート。防護服姿の８人が通帳などの貴重品がないかを確認しながら、雑誌や衣類をごみ袋に入れ、食器棚やタンスとともにトラックに積み込みました。

　亡くなったのは、一人暮らしの６０歳代男性。生活保護を受けており、今年６月、自宅を訪問した市職員が異変に気づき、通報を受けた警察官が布団に横たわった遺体を見つけました。死後２か月ほど経過していたとみられていて、かつて同居していた兄の骨つぼは紙袋に入った状態で、無造作に床に置かれていました。

▼どうしたらいいのかが分からない…▼
大家の女性が親族に連絡したが、相続を放棄されたため、某遺品整理会社に作業を依頼。費用の４０万円は女性が負担したのです。

　女性は「初めてでどうしたらいいかわからなかった。家具の処分から消毒まですべてやってくれるので本当に助かる」と話していました。

　同社は、作業量などに応じて１０万～８０万円程度で遺品整理を請け負っている。
依頼件数は２０１９年の約８００件から、
新型コロナの流行が始まった２０年は約１１００件、
２１年は８月末までで約２０００件に急増しています。

　このうち、長期間放置された遺体があった場合に必要な特殊な清掃も合わせて実施した割合は、１９年の３５％に対し、２０、２１年は６８～６９％とほぼ倍増しています。

「いずれも、発見が遅れて遺体の腐敗が進む孤独死のケースと考えられる。近所から臭いなどの苦情が寄せられ、『急いでやってほしい』という依頼が増えている」と業者さんは話します。

孤独死を増やさないために
に法律上の定義や国の統計はないものの、死後4日以上発見されなかったケースは非常に多いといいます。
地域・ご近所同士のコミュニケーション一つで孤独死は少しでも抑えられるとのことです。
ご高齢の方で少しでも異変を感じたら声掛けを行いましょう。

厚生労働省でも、「孤独死」ゼロを目指すための課題が挙げられています。

孤独死された後に残った資産や物件に関して、特に物件は資産価値を著しく低くついてしまう可能性があるため、注意が必要です。

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