不用品回収ここだけの話

遺品整理の買取依頼はできる?買取されやすい遺品と買取先を紹介!

Posted by 2019.08.21 Business vector designed by Freepik
前のページに戻る

遺品整理業者に作業を依頼すると、荷物の量や搬出環境によってはけっこうな金額が見積もりされることがあります。そんな時は少しでも安く費用を抑えたいと思いますよね。
料金を抑える方法は色々とありますが、その一つが遺品の買取依頼です。

この記事では遺品整理の時に遺品を買い取ってもらえるかを説明し、買取にはどのようなメリット・デメリットがあるか、どこに買取してもらうのが良いのかなど気になる遺品買取の参考情報をご紹介したいと思います。

遺品って買取してもらえる?

人が亡くなった場合、日用品から高価な品物までたくさんの物品が後に残されます。
広い家に住んでいた人であればかなりの遺品の量と種類があり、中には比較的購入して間もない物も含まれるでしょう。
そうなると遺族としては遺品の一部ないしは大部分を買い取ってもらいたいと感じますよね。

結論から言うと遺品の買取はしてもらえます。
遺品と言っても物そのものの価値は他の中古品と同じです。
所有者が亡くなったというだけで価値が失われるわけではありません。
遺品を買い取ってくれる業者やお店は物の売却ルートや価値を素人よりはるかに多く知っています。
日本では需要がなくても海外では需要がある品物も少なくありません。

どんな遺品を買い取ってもらえるの?

ではどんな遺品を買い取ってもらえるのか、いくつか品物の代表例を見ていきましょう。

■時計やアクセサリー
これらの品物は安価なものから高価なものまでバリエーションが豊富なので、万が一のことを考えて保管しておきましょう。
実は「有名デザイナーの逸品だった」なんてこともありえるからです。

■書籍や雑誌
本の買取サービスは街中でもよく見かけますが、読み物は物によってはプレミアがついたりコレクション対象になりうるので要注意です。

■衣服
非常に安いものであれば処分してもらうだけか形見分けするだけになるかもしれませんが、着物などある程度値が張るものであれば買取価値が発生する可能性が高いです。
特に絹100%など上質な衣服ならなおさらです。

■眼鏡
プラスチック製の安い眼鏡なら価値はないでしょうが、金を使った眼鏡などであれば別です。
金の含有量によっては数万円~十数万円で売れることもあります。

■パソコンやタブレットなどの電子端末
型式によっては価値が高い遺品で、作動品であれば高く売却できる可能性があります。
ちなみに中に入っているアカウントや証券電子口座などの情報は「デジタル遺品」と呼ばれることもあります。

■骨董品や美術品
遺族がアンティーク品などに関して素人であれば価値が分かりにくいものなので、万が一のことを考えて絶対保管しておきましょう。
「子どもの絵かと思ったら有名画家の絵だった」なんてことが起こらないとも限りません。

■貴金属
当たり前ですが金銭的価値が高いので買い取ってもらえます。
ただしこちらは後述するように買い取り先をよく考えて処理しましょう。

■金券や切手
こちらも貴金属と同様の処理をしましょう。

■CDやDVD
有名なアーティストであってもなくても、売れる可能性はあります。

■車やバイク
年式や状態などによっては高く売れます。

■工具
使える状態なら買い取ってもらえます。

■楽器
楽器も値が張る品物が数多くあります。
楽器を中古品で購入する人も珍しくありませんが、状態がよければ買取依頼を考えましょう。

■家具や家電
状態がよく古すぎなければ売れる可能性大です。

■未開封のお酒
プレゼントでもらったお酒など、意外とどこの家庭にも未開封のお酒は見つかるものです。
安い市販品なら特に価値はないですが、贈答品などであればある程度高級か年代物の可能性があります。
ブランデーやワインなどが見つかったら価値あるものとして買取依頼対象にしましょう。

■金歯
故人が使っていた金歯も実は買取対象になります。
実際に火葬場で納棺師に勧められて金歯を抜き取っておき買取してもらったという事例もあります。
このあたりは遺族の心情もあると思いますが、割り切って買い取ってもらうケースも少なくないようです。

■ゲーム機や趣味嗜好品
デジタルゲーム品であれ将棋盤や碁盤などであれ、素材や状態、ニーズによっては意外と高く売れます。

■トロフィー
銀や金でできたトロフィーであれば、金縁眼鏡などと同じく含有量によっては値が付きます。
ただし個人名や会社名など特定の人物や団体を指し示すものが刻印されていれば微妙です。

■仏具
これも遺族の心情によっては買取依頼をするのは気が引ける場合がある遺品ですが、一応売却可能です。
古くて鉄製だと思っても実は金製品というケースもあるからです。
または年代や製作背景などによっても価値がつく場合があります。

■人形やおもちゃ
アンティーク品を鑑定する番組でもよく人形に高値がつくことってありますよね。
アンティークドールは実は数万円の価値がつくことも珍しくありません。
またおもちゃもコレクターが多いので高値がつく可能性があります。


このように少し挙げただけでもかなりの遺品が買い取ってもらえます。
極端に言えば明らかなゴミやニーズのないものを除けば、かなりの遺品が現金になる可能性があるということです。
ただし物の状態がひどい場合は買取価値がないものとしてさばかれる可能性もあります。
処分をしてくれるかもしれませんが、お金は発生しないかもしれません。

古いからと言ってすぐに捨ててはだめ!

物の価値は人によって変わります。
例えば多くの人にとっては何の価値もないようなグッズでも、マニアやコレクターにとっては「お宝」というケースがあります。
また骨董品や美術品、書籍などの場合、その業界ではプレミア品というケースもありえます。
「ただの50円切手だと思ったら実はプレミアものだった」なんてこともあるのです。

つまり見た目が古いからといってすぐに捨てたり買取を依頼してはダメだということです。
もし故人がその価値を分かって所有していたのであれば、おそらく額やケースなどに大切に保管していた様子が観察できるでしょう。
そういう場合は特に大切に保管しておきましょう。
そうでないとしても「保留品」などのカテゴリーで段ボール箱の中にでも仕訳けておくと良いです。

買取先はどこになるの?

遺品整理を業者に頼む場合は、遺品の買取もその業者にやってもらうのがスムーズです。
特に大型の家具や家電であれば搬出も簡単ではないのでまとめて依頼したいと思いますよね。

でも遺品の種類によっては遺品整理業者ではなく他の業者に買取を依頼する方が良いケースもあります。

例えば以下のような遺品です。

●貴金属
金やダイヤモンド、宝飾品は貴金属を専門に扱う業者に買い取ってもらうのが一番です。
貴金属の相場価格は頻繁に変動するものですし、やはり専門業者は知識もたくさん持っているからです。
また金や宝石単体の遺品だけでなく、それらの物質を含む製品も貴金属取扱業者に依頼したほうが良いでしょう。

●骨董品や美術品
アンティーク品を鑑定できる鑑定士や会社に相談してから買取先を考えましょう。

●着物
着物を取り扱う買取業者が良いです。

●書籍
古書を取り扱うお店や書籍買取店に相談すると良いです。


全ての遺品に関してどこに買取を依頼すべきかを断定することは難しいです。
でも最近はインターネットで色々な価格情報を調べることができるので、もし価値があるのかないのか分からない遺品があったら「アンティーク ○○(遺品の名前)」とか「○○(遺品の名前) 買取 相場」といった文字で検索してみるのがおすすめです。

遺品を買取してもらうメリット・デメリット

遺品の買取を依頼するとどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

遺品を買取してもらうメリット

まずはメリットからです。

以下のようなメリットを挙げることができます。

●遺品整理の料金を割り引いてもらえる
遺品整理にかかる金額は場合によっては数十万円にもなることがあります。
自分で遺品整理するよりは時間やエネルギーの節約になるとはいえ、やはり金銭的余裕がないときついですよね。
故人が多くの資産を残しているのであればまだしも、そうでない場合はそこから費用を捻出することも期待できません。

そんな時に遺品を買い取ってもらうと費用を少しでも下げることができます。
遺品整理業者に買取を依頼する場合は見積もり金額から差し引いてもらうことができますし、ほかの買取業者に依頼する場合は現金化して費用と相殺できます。

ただ注意点として遺品買取については相続人での話し合いが必要です。
現金化して遺品整理費用にあてて余った分を分割するか、それとも見積もり金額との差し引きをしてから残った遺品を売るか、あるいは差し引き後に現物で分割するかといった点を決めないといけません。

●買取価格が付かなくても処分してもらえる
もしかしたら値段がほとんどあるいは全くつかない遺品も出てくるかもしれませんが、処理するのに費用や時間や手間がかかるものを業者が引き取ってくれるのであれば、実質得をしていることになります。
遺族が遠い所に住んでいたり自家用車を持っていない場合には遺品整理業者にそうした品物をまとめて処理してもらうのが楽でしょう。

遺品を買取してもらうデメリット

遺品を買取してもらうデメリットには以下のような点があげられます。

●実際の値段を下回って売ってしまう恐れがある
これは先述の買取先を慎重に選ぶことと関係しますが、買取先を考えずにすべて遺品整理業者やリサイクルショップなどに売ってしまうと、本当の価値が計算されずに損をしてしまう恐れがあります。
「本当はマニアやコレクターの間では数十万円で売れるものを数千円で売ってしまった」ということがないように、買取先はよく考えましょう。

●デジタル端末のデータが漏れるかもしれない
パソコンやタブレット、スマホなどの電子端末にはストレージと呼ばれる保存領域があります。
故人がダウンロードした画像や動画、文書などがそのまま保存されていたり、撮影した写真が残されていたりするかもしれません。
もしデータを消去しないまま業者に買い取ってもらうと、個人情報やその他プライベート情報が他の人の目にさらされてしまう恐れがあります。

遺品を高く買い取ってもらうためのポイントと注意点

遺品を高く買い取ってもらうためのいくつかのポイントをご紹介しましょう。

■電化製品の場合は梱包品や説明書などを探しておく
家電製品がむき出しの状態になっているのと、外箱やその他梱包材に包まれているのとでは印象が違いますよね。
また説明書や保証書がついていればなおさら業者は買い取りたいと思うことでしょう。
ですから事前に書類や箱などがないか探しておくと良いです。

■清掃できるものはしておく
ほこりやシミ、汚れなどを除去できそうなら事前にしっかりきれいにしておきましょう。
やはり同じ中古品でも第一印象は大事です。
ただし勢い余って漂白剤やその他の強力な洗浄剤を使ってダメにしてしまわないように注意しましょう。

■買取先を慎重に選ぶ
繰り返しますが遺品の買取先は遺品整理業者だけではありません。
遺品整理業者は遺品整理のプロですが、アンティーク品や家電製品や貴金属などのプロではありません。

ある男性は親の遺品の中から、購入時には数十万円した骨董品を遺品整理業者に買い取ってもらいましたが、買取価格はたったの2万円でした。
後でオークションサイトで落札価格を見たらなんと何十倍も値がついていました。
悪気はないけど知識もない業者にあたるとこのようなケースが発生する可能性があるので、高価に買い取ってもらうためにも買取先は慎重に選びましょう。

遺品の買取をめぐる注意点

遺品の買取については以下のような点に注意しましょう。

◆データの流出
先ほども触れましたが、これはデジタル端末を買取してもらう場合の注意点です。
最近はSNSを使う人やネットバンキング、ネット株取引などを楽しむ人も増えていますが、パスワードやアカウント名をそのまま端末に保存したまま売却するのはとてもリスキーです。
デジタル端末を遺品として買い取ってもらう場合は必ずデータを完全に消去するようにしましょう。

またデータの流出についてはプライベート画像の流出も問題になります。
他人はおろか家族にも知られたくないような内容のファイルがデジタル端末に残ったままだと、今のネット社会では何が起きるか分かりません。
パソコンなどのデータを表面上消したつもりでも実は内部にまだ保管されていることがあるので、徹底的に消去するか信頼できる業者に買い取ってもらうようにしてください。

◆形見分けをめぐっての親族とのトラブル
遺品整理には形見分けが伴うことがあります。
親族や家族との良い話し合いをしないまま遺品を勝手に売却したら、現金にはなるかもしれませんが思い出がなくなってしまう恐れがあります。
例えば遺族の中には故人の身に着けていた衣服や時計、眼鏡などを物として取っておきたい人がいるかもしれません。
ですからきちんと関係者の中で話し合ってから買取を決めましょう。

◆税金の問題
遺品の売却利益であっても税金(譲渡所得)の対象になることがあります。
すべての売却益が課税対象になるわけではありませんが、高額になるものは対象になります。
基本的には日用品などの家財道具を打っても課税されませんが、ぜいたく品などは対象になります。
何が対象になるのか不安な人は無料で税務署などに相談すると良いでしょう。

まとめ

故人が残した遺品は遺品整理業者やリサイクルショップ、各種専門買取業者などに買取してもらえます。
買取してもらうと金銭面でのメリットがありますし、遺品整理の手間が省けるので便利です。
ただし買取依頼する前には他の遺族との良い話し合いが必要ですし、損しないためにも買取先の選定には慎重になりましょう。

もし遺品整理といくつかの遺品の買取をまとめて依頼できてかつ信頼できる業者を選びたいなら、まずはゴミナビ!を使って一括見積をしてみてください。
買取も踏まえた見積もりを出してもらうことで後悔しない遺品整理ができます。

前のページに戻る

バックナンバー

悪徳業者の特徴

悪徳業者、ニュースなどで特集が組まれているのを見たことがある人はいても、実際に自分が悪徳業者に当たってし...続きを読む

Posted by 2022.10.06

本棚の処分方法4選

最近では電子書籍が流行していて家に本がないという人もいるかもしれません。本棚のスペースを空けるために持っ...続きを読む

Posted by 2021.12.21

CtoC事業の闇って?

店舗や買い取り業者を挟まずして、顧客同士が売買契約を行うことができるのでCtoC事業と言われています。 ...続きを読む

Posted by 2021.12.06

食器棚の処分方法

大きさや素材から、燃えるゴミとは異なることは明らかで、自分で捨てて良いものなのか、どうやって捨てるのか困...続きを読む

Posted by 2021.10.24

観葉植物は粗大ごみ?

お引越しの時や飾っていた観葉植物が枯れたりして処分をしなければいけない状況になった場合どのように植物を処...続きを読む

Posted by 2021.10.24

断捨離のすすめ

「もういっそのこと物を全部捨てたい!」「どっちを向いても物だらけの部屋にうんざりしてきた…」そんなときに...続きを読む

Posted by 2021.10.22

BBQのごみについて

バーベキュースポットとしても人気のとある河川敷ではバーベキュー(BBQ)の大量のゴミとともにコンロなどま...続きを読む

Posted by 2021.10.22

深刻化する孤独死

誰にもみとられず、自宅でひっそりと、1人で最期を迎える「孤独死」――。 ニッセイ基礎研究所によると、わ...続きを読む

Posted by 2021.10.22
不用品回収ここだけの話