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遺品整理現場がゴミ屋敷状態!どうやって遺品整理したらいいの?

Posted by 2019.08.30 Business vector designed by Freepik
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時々ニュースなどでゴミ屋敷問題を取り上げた番組を見ることがありますよね。
ゴミ屋敷とは名前の通りゴミが山積した住宅の事を言いますが、「故人の住んでいた家がゴミ屋敷だった」というケースも珍しくありません。
遺品が散乱している状態の家だとどのように遺品整理を始めたらいいか困ってしまいますよね。

そこでこの記事ではゴミ屋敷をめぐるどんなトラブルがあるかという点と、遺品整理現場がゴミ屋敷の場合どのように遺品整理したらいいのかを解説したいと思います。
また遺族だけでゴミ屋敷の整理を行うのが難しい場合にどうしたら良いのかもご紹介します。

ゴミ屋敷問題が起こすトラブル

ゴミ屋敷の問題は近年では社会問題として広くメディアで報じられるようになっています。
ひどい場合は住宅の内部だけでなく外部にまでゴミが散乱していて、周囲の景観を損ねるだけでなく、ゴミにたかった害虫や異臭が近隣住民に迷惑をかけることもあります。

どうしてそのような状態になるのかを具体的に説明すると、まずゴミ屋敷には生ゴミや飲み残しの飲料などがあるケースが多く、それが腐って悪臭が発生します。
風通しが悪ければダニやカビが発生しますし、猫やねずみなどが次第に住み着くようになってそこに排せつ物をまき散らします。
そしてその劣悪な環境がまた害虫などを寄せてしまって悪循環が生まれます。

さらにゴミ屋敷にはぼや騒ぎや放火などのリスクもあるため、家の住民だけでなく他の人も巻き込む恐れがあります。

ゴミ屋敷の実際のトラブル事例

では実際にゴミ屋敷が原因で近隣住民が被害を受けた事例を見てみましょう。

◆悪臭や害虫被害が発生した例
大阪市の例ですが、ある喫茶店がゴミ屋敷化してしまい、店内はもちろん店先や店の上がゴミであふれかえってしまいました。
そして悪臭や害虫が発生するようになりますが、隣で別のお店を経営していた女性はこれらの劣悪な環境によって被害を受けました。
最終的にゴミが完全に処分されるまでに3年かかり、その間に被害者の女性は耐え難い毎日を強いられました。

◆火災が発生した事例
愛知県の例ですが、あるゴミ屋敷から大規模な火災が発生してしまい、結果的にゴミ屋敷だけでなく隣の家が全焼してしまうという事件がありました。

これらの事例はゴミ屋敷がいかに周りに迷惑をかけるかを示しています。
ゴミ屋敷は決してその住宅の住人だけの問題ではなく、付近の住民や所有者に心理的・金銭的被害を与えるものです。

東京都のあるアパートではある住民の死後に階下の部屋に害虫被害が出たので、所有物を捨てたりウジやハエを駆除しなければならなくなりました。
殺虫剤でアレルギーにもなったそうです。

ゴミ屋敷をそのままにしたらどうなる?

もしゴミ屋敷化した故人の家を家族がそのまま放置したらどうなるでしょうか。
苦情などの住民トラブルが起こるのは目に見えていますが、場合によっては遺族にとってもっと大きな問題が引き起こされる可能性があります。
それは損害賠償の問題です。

もし故人のゴミ屋敷が原因で近隣住民に被害が出た場合、その家の所有者になった遺族に損害賠償が請求される恐れがあります。
一般的には「受忍限度(社会生活上一般に我慢すべき限度)」を超えなければ賠償請求は困難ですが、超えたと判断されれば請求は可能です。

例えばゴミ屋敷から発生する悪臭で健康を害したとか、火事の危険性が認知されているといった場合です。
憲法13条では人格権が保証されているので、もし明らかにゴミ屋敷が原因で健康不良が起きていたり火事のリスクへの不安が増大しているのなら、受忍限度を超えていると判断されるかもしれません。

また不動産価値が低下してしまったという場合も、土地や家屋の価値について損害賠償が認められる可能性はあります。
ゴミ屋敷が原因で損害賠償が発生したというケースはあまりメジャーではありませんが、遺族が故人のゴミ屋敷を放置すればそのような問題がいつ起きるか分かりません。

ですからもし故人が生前ゴミ屋敷に住んでいたなら、遺族は速やかにゴミ屋敷の清掃を行う必要があります。

ゴミ屋敷での遺品整理のポイント

ゴミ屋敷の遺品整理を遺族だけでする場合は以下のようなポイントを意識して行ってください。

1.金銭的価値があるものはないか
ゴミ屋敷の住民と聞くと経済的に決して裕福ではない人のことをイメージするかもしれませんが、実はお金持ちの人であっても自宅をゴミ屋敷にしてしまう人はいます。
ですからゴミ屋敷と言えども遺品をすべてゴミとして適当に処理せずに、まずは金銭的価値を持つものがないか捜索しましょう。

もし捜索するのが難しいほど足場がゴミで埋もれている場合は、生ごみやプラスチックごみなど明らかにゴミと言えるものをまず処理して部屋全体をすっきりさせましょう。
その場合はまず玄関から家の反対側までの動線を確保するようにゴミを撤去していきましょう。

2.遺品の仕分け
ゴミ以外のものだけ部屋に残ったら、それらの遺品を仕分けます。
以下の5つのカテゴリーに分けると良いでしょう。

■形見分けできそうなもの
金銭的価値はあまりないものの、思い出の品として家族や遺族の間で分けられそうなもの

■リサイクルするもの
リサイクルショップなどに売却できそうなものや誰かにあげるもの

■「廃棄するもの」
処分場やゴミ捨て場に持っていくもの

■「いる物」
そのまま引き取って自分で使えそうなもの

■「いるかいらないか分からない物」
上記の4つのどれに当てはまるか分からないもの

段ボールを用意してマジックでこれらのカテゴリーの名前を書き、それぞれの遺品をまとめておきましょう。
ゴミ屋敷で大量にものがあふれているとしても、これらの分類分けをすれば最終的に遺品はコンパクトにまとまるでしょう。

3.近隣への配慮
もしゴミ屋敷してからだいぶ時間が経っているのであれば、すでに近隣住民に迷惑がかかっている可能性があります。
そのため遺品整理の前後に近所に挨拶して回ると少しでもマイナス感情を和らげることができ、今後の近所づきあいにもプラスになります。
賃貸の場合は大家さんの心情を考えて、きちんと礼儀を示す仕方で原状復帰しましょう。

ゴミ屋敷の遺品整理を業者に依頼するのもあり

もしゴミ屋敷のレベルが相当ひどかったり、故人の遺体が腐乱した状態で発見されたなどの特殊な状況が発生している場合などは、遺族だけでは片付けきれない場合がありますよね。
そういう時は遺品整理業者に作業を依頼する方が無難でしょう。

遺品整理業者の中には、特殊清掃からゴミ屋敷の片付け、遺品整理など幅広いサービスを展開しているところがあります。そういう業者にまとめて作業を依頼することで費用や時間を節約しながらゴミ屋敷を整理できます。
業者は軽トラや2トントラックなどを所有しているので、大量のごみや大きな遺品などをスムーズに搬出してくれます。

できれば自分たちでやりたいという気持ちもあるかもしれませんが、悪臭や害虫がある程度発生している場合は近隣住民のことも考えて手短に作業をすませなければいけません。
ですから長々と時間をかけるより業者に頼んで一気に片付けてもらう方がベターです。

ゴミ屋敷の遺品整理業者選びはゴミナビ!が便利

ゴミ屋敷の片づけを依頼する業者を選ぶときはゴミナビ!を使うと便利です。
一般的に遺品整理業者のすべてが優良業者ではないので業者選びは慎重に行う必要がありますが、ゴミナビ!では企業証明書などを提出した優良業者のみが登録できるので安心感があります。

またゴミナビ!は無料で使える上に最大5社まで一括見積の依頼ができます。
相見積もりを取ることで相場が分かるだけでなく、安い業者も見つけやすくなります。
相見積もりサービスを使うことで費用を何万円も節約できる場合が少なくないので、資金が限られている場合にはおすすめです。

まとめ

ゴミ屋敷の問題は近年よくメディアで取り上げられていますが、もし故人がゴミ屋敷を残してしまった場合は遺族が早急に対応する必要があります。
最悪の場合損害賠償請求を起こされる可能性もあるので、決して放置しないようにしましょう。
自分で整理する時は、仕分け作業や貴重品の捜索、近所への配慮といった点に注意して作業しましょう。

業者に依頼する時はゴミナビ!を利用して優良業者を探すようにしてください。
ゴミ屋敷をめぐる近隣トラブルはデリケートな問題なので、とにかく早め早めに行動することがポイントです。

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